2016年8月23日火曜日

2016-08-23シャープの「信賞必罰」

鴻海からシャープへの出資は、中国の独禁法審査が長引いたがようやく完了。
新しい社長は、信賞必罰(功績ある者は必ず賞し、罪過ある者は必ず罰する)と言う。

これを喜ぶおめでたい人はいるのだろうか?

法治国家とはいえない中国の審査など、出資延期のための理由にすぎないでしょう。
契約の条文通り、出資せずに液晶技術だけいただく等、料理の手順をゆっくり考えていたんだろう。
そしてシナリオを描けたのでようやくアクションした。その最初が、「信賞必罰」。

三菱自動車の例もあるけれど、大企業の社内風土を変えるのは容易ではないだろう。
だって功罪を判断する管理職・上層部さえ腐ってるんだから。
社長が社員一人一人を自ら判断できるような規模の会社なら変えられただろうけれどね。

つまり、フェイク。
液晶技術の中国への移植完了まで会社は残し、
その後倒産させた時にも非難されないようなシナリオを描けた。
今回はそんなタイミングだったんではなかろうか。